オレゴン州にある 6 つの緑豊かな庭園を見学

静かで落ち着いたポートランド日本庭園（Portland Japanese Garden）は、ポートランド市内を見下ろすワシントンパーク（Washington Park）内のウェストヒルズ（West Hills）にあります。2.2 ヘクタールの敷地には、それぞれ様式の異なる 5 つの庭園があります。一番の見どころは池泉回遊式庭園（Strolling Pond Garden）で、池や川、歩いて渡れる橋、色鮮やかな木々が融合した風景が見られます。最高の景観を観賞するには、夏か秋に訪れるのがよいでしょう。

受賞歴もあるこの日本庭園は、4 年間の設計造園の期間を経て、1967 年に開園しました。庭園は、『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング（Journal of Japanese Gardening）』誌によって、日本国外にある 300 の日本庭園の中で第 2 位に選ばれました。最近の拡張工事で、新たに 7 つの庭園エリアが加わり、初めて茶室も設けられました。

ポートランド日本庭園の目と鼻の先にあるのが、有名な国際バラ試験農園（International Rose Test Garden）です。このバラ園には、約 550 種のバラが植えられ、その数は 7000 株を超えます。国際バラ試験農園への入場は無料で、5 月の終わりから 9 月の初めまで毎日午後 1 時に無料ツアーも開催されています。

1889 年に設立された非営利団体のポートランド・ローズ・ソサエティ（Portland Rose Society）が、このバラ園を管理しています。近くにあるピトック邸（Pittock Mansion）の家主であったジョージアナ・バートン・ピトックが設立に関わったこの団体とバラ園こそが、ポートランドが「バラの街」と呼ばれる由縁です。

ポートランド市街のチャイナタウンにあるラン・スー・チャイニーズ・ガーデン（Lan Su Chinese Garden）は、四方を囲む塀の中に一歩足を踏み入れると、通りの喧騒を忘れさせる静穏な空間になっています。

煩雑な日常生活の中で心の安らぎを求める一般市民のために開放された、中国の明王朝時代の庭園様式を踏襲しています。この庭園には茶室もあり、中国茶に関連したさまざまなアクティビティが催されています。茶室を訪れる際は予約をおすすめします。

オレゴンガーデン（Oregon Garden）は、ポートランドから車で約 90 分の場所にある、32.3 ヘクタールの敷地を持つ緑豊かな植物園です。有名なアメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトが設計したゴードンハウス（Gordon House）の敷地内にあるこの庭園を探索するには、ゆうに丸 1 日はかかるでしょう。

庭園は一年中開いていますが、夏季に訪れると最も美しい眺めが見られます。または、10 月の毎週土曜日に開催されるファミリー・ハーベスト・デイ（Family Harvest Day）もおすすめです。徒歩で散策するのもいいですし、ガイド付きトラムツアーに乗って敷地内をざっと巡るのもいいでしょう。

また、1 日のみの滞在で終わらせず、オレゴンガーデンリゾート（Oregon Garden Resort）に宿泊して、スパに入ったり庭園を眺めながらのディナーを楽しんだりすることもできます。

家族経営のウッドン・シュー・チューリップ・ファーム（Wooden Shoe Tulip Farm）は、ポートランド中心部から車で約 1 時間の場所に位置し、3,429 メートルのオレゴン州最高峰フッド山（Mount Hood）を一望できます。ウッドンシュー（Wooden Shoe）へは、たいてい 3 月中旬から 5 月にかけて毎年開かれるチューリップ・フェスティバルの時期に訪れるのが最高です。16 ヘクタールの敷地がチューリップの花で埋め尽くされるのが見られます。

ポートランドから 1 時間足らずのところにあるヒルズボロに、ガーデンヴィンヤーズ（Garden Vineyards）があります。ここからは、太平洋沿岸北西部というよりもイタリアのトスカーナ地方の風景に似ているオレゴン州のチュアラティン渓谷（Tualatin Valley）を見渡すことができ、美しい景色の中で地元のワインテイスティングを楽しむのに最適です。お弁当を持参するか、農家のランチバスケットを予約注文しておけば、ピクニックを楽しむこともできます。